前置き
かつてはエリートランナー向けシューズと言えば薄くて軽量であるシューズが採用されていました。
その当時はアシックスのシューズを着用する選手が圧倒的でした。
軽量化とフィット感重視がそれまでのトレンドでした。
そのトレンドを覆したのが、2017年にナイキからリリースされた初代ヴェイパーフライでした。
厚底なミッドソール、ミッドソールの間にカーボンプレートを挟み込むことで、衝撃吸収性と反発性を大幅に向上!
着用するランナーが大幅に記録を更新!
非公式ながらエリウド・キプチョゲ選手がフルマラソン2時間切りを達成し、市場を席巻しました。
他社に関しても、意欲的に最新テクノロジーを惜しみなく採用したシューズをリリースしており、ランナーである我々にとって、選択肢が増えてきました。
世界陸上においても、選手の足元を見ると様々なメーカーのシューズを着用していることが分かります。
今回は世界陸上2025東京大会におけるマラソン上位選手のシューズを考察する記事を書きます。
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1位 A.F.シンプ選手(タンザニア)

シンプ選手がトラック勝負の終盤で優勝して金メダルをゲットしました。
着用していたシューズ:ADIDAS ADIZERO ADIOSPRO EVO2

定価82,500円!重量138g!(27.0cm)と価格も性能も破格のスーパーシューズです。
シンプ選手の着用したシューズのアウトソールは、黒色でEVO1と同じような形状にも見えるので、プロトタイプかもしれません。
トラック入るまでは3つ巴の戦いでしたし、ラスト100mは短距離走を髣髴するような激走でした。
2位 A.ペトロス選手(ドイツ)
着用していたシューズ:PUMA FAST-R NITRO ELITE3

惜しくも僅差で敗れたペトロ巣選手が着用されていたのは、PUMAのファストアールニトロエリート3でした。
個人的には欲しいシューズの一足です。
軽量でありつつ、爆発力のある反発性は他社と比較しても遜色を感じません。
3位 I.アウアニ選手(イタリア)

着用していたシューズ:アシックス METASPEED RAY

色々な画像を検証しましたが、アッパーのカラーからメタスピードレイではないかと思われます。
トラック勝負までの三つ巴は見所満点でした。
凄い勝負でした。
番外編:日本人選手たちのシューズ
11位入賞 近藤亮太選手(三菱重工)

着用していたシューズ:メタスピードスカイトーキョー

男子は惜しくも入賞ならずでしたが、近藤選手の走りは将来有望と感じる走りだったのは間違いありません。
最後の最後まで懸命に走る姿は心打たれましたし、現地でも感動しました。
23位 小山直城選手(HONDA)

着用していたシューズ:ナイキヴェイパーフライネクスト%4

小山選手は、パリオリンピックまではヴェイパーフライネクスト%2でしたが、4を着用されておられました。
ヴェイパーフライ3は個人的にもイマイチと感じていたのでシューズの好みが似ているのかもしれないと感じました。
序盤は積極果敢な走りを見せてくれて、感動をいただきました。
34位 吉田裕也選手

着用していたシューズ:ナイキアルファフライ3

世界陸上2025東京大会男子マラソンの日本代表の中では最も期待されていた選手だったのではないでしょうか。
吉田選手の走りには、スター選手が多い青山学院出身選手の中では努力家という印象です。
管理人が推す選手のひとりであり、レース前は最も好成績を残すであろうと思っていました。
直前まで調子は良いということでしたが、マラソンというのは当日になってみないと分からないもので…
魔物が潜んでいました。
結果は個人も認める惨敗でしたが、事前のプレッシャーも凄かったでしょうし、出遅れながらも棄権せず最後まであきらめない走りには心を打たれました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は世界陸上女子マラソン上位選手のシューズを考察してみました。
以下のようになりました。
1位:アディダス
2位:PUMA
3位:アシックス
男子は各社バラバラでした。
日本人選手はナイキ2名、アシックス1名でした。
エリート選手の中でもナイキの着用率は低下し、アディダスとアシックスの着用率は向上した印象でした。
個人的にも今シーズンのレース用シューズはメタスピードトーキョーまたはアディオスプロ4と考えています。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。